富士百鬼夜行、無事に終演いたしました!

再び、お久しぶりのブログになり申し訳ありません!


昨日、無事にヒガンノジカン「富士百鬼夜行」千秋楽を迎えることができました。




本当に険しい山でしたが、みなさまのおかげで、なんとか登り切ることが出来ました。ありがとうございました!


座組のみなさんもとても素晴らしい方々ばかりで、出会いに感謝です。


本気で登ったとき、そこから見える朝日はこんなに美しいのか、と思います。


私が頂いた役は、不妊治療に悩む夫婦の妻の役。


日本古来から伝わるウブメという妖怪にからめて、夫との愛を旅していく、とても不思議で切ない役でした。


今年上半期、実は舞台をお休みして、音楽の勉強をしていたのですが、ふと2ヶ月くらい経った時に、少し息切れしてしまいました。

少し大山を登ったところでした。


それが、相鉄線の星川という駅でした。


とても綺麗な川が流れていました。


まだ柳瀬さんから台本を頂いたばかりの時で、こんな気持ちでお受けしていいのかと迷っていたのですが


埼玉県熊谷市星川


という文字を台本に見つけて


?!

と思いました。


大事なシーンの3月22日。


菜の花と桜の美しいシーンです。


!!


私、誕生日なのです。


たまたまでしかないけど、すごい偶然です。


ときがわ町が出てきた時には

心底驚きました。


めちゃくちゃ地元です!!


最後の灯篭流し。


熊谷市は訪れた記憶が定かではないのですが、とても小さな頃、花火大会に連れて行ってもらったような記憶はありました。


さらに場所は長野ですけど、小学生になって、野尻湖の花火大会に毎夏連れて行ってもらっていました。


私は、灯篭のなんともいえない、儚く美しい光が好きでした。ちょっと怖いような、この世のものではないような。


さらに不妊治療。


いつか結婚して本当に子供を授かりたいと思ったら、もしかしたら直面するかもしれない。たくさんの方々が悩まれ、取り組んでいる問題でもあります。


今ならニュートラルに役に向き合える。今しかない。


妻は、子供たちに絵本を読み聞かせする保母さん。

柳瀬さんは、その読み聞かせしてるような感じがしたから、と言ってお声がけ下さったそうです。


たしかに読み聞かせをした事はあるのですけど、、

本当不思議な気持ちでした。


妖怪の面白さと、星空の美しさ、台本の深さ。


現代の物語でありながら、古来から人間が変わらずに抱いてきた相手を思う気持ち。


本当に怖いものって何なのか。それは、本当に愛しているものが恐怖の対象になったときなんだな、て。


その闇を超えて、再び光を見つけられたとき、その幸せは何ものにも変えがたいものがあります。


魅力に惹かれ、さまざまなご縁を感じて、お引き受けさせて頂きました。


稽古中、

 

星座の物語はもちろんですが、


富士山の神様である

木花咲耶姫の話や


ダンテの神曲の話をしてくださいました。


そして、妊娠した事はないけれども、頭で考えていてもわからなくて、子宮に聞くと、なんだか内側から突き上がってくるようなものも感じました。


生命というのは、本当に身体から生まれ出るものなんだ。そのありがたさ、あたたかさ、不思議を感じていくような、、


とても濃くて楽しい、怒涛の稽古。


なんだかまだ、終わった実感はありませんが、


また細かな振り返りは、おいおいさせてください。


ここで改めて、

主宰の柳瀬昌計さんのブログ「樹海通信」ご紹介させてください。


観劇された方も、されていないけどご興味持ってくださったという方も、存分にまた、富士百鬼夜行の世界をご堪能いただけます。力作です


http://jukai.sblo.jp/article/181577229.html


いまは本当に、この座組でこの舞台に関わられた事、幸せに思います。


そしていつか本当に富士山を登り、ご来光を拝んでみたいと思います。