本音

何度、舞台の度にお知らせをしてきただろう。何度、手紙を書いたろう。

その度に本当は思うのです。ああ、形ばかりになってやしないか。しつこいただの営業になってやしないか。

初めて舞台に立たせて頂いてチケットを販売したのは、サークルの時でした。500円だったと思います。でも、震え上がったのを覚えています。

それから突然、3500円のチケットになりました。気が遠くなりました。

確かに昔の話です。無料だって同じことではありますが、その重みを、絶対に忘れてはいけないと思います。

今回、舞台を最後までお楽しみにしようと、一切の稽古風景を書いていません。勝手かもしれません。

かわりに…私は、沢山の宝のような言葉を頂きました。その中から書きます。

出逢いがすべてだと。私は失礼ながら、関わるまで、皆さんの作品も知らず、誰一人知る人がいなかった。不安でした。傲慢でした。

私は、過去を知ろうとしました。でも、今ここで出逢ったことがすべてだと。

当たり前の言葉かもしれません。でも本当にそうかな。初心に帰ろうと思いました。

出逢ってからキャスティングして頂いて、書いて頂いて短い稽古で仕上げる。無謀だけど、クリエイティブという意味では、最高に贅沢な現場です。

どこまで自分がやれるのか。皆さんと関われるのか。

舞台は何ですか?とある人に最近聞かれました。演劇、てなんか見てるこっちが恥ずかしいと…
私は、はっきり言えず、舞台でしか確かに出来ない事がある、としか言えなかった…

お客様も含めて舞台なのです。今、私にはそれしか言えませんが、できましたら、ぜひお越し下さい。

かたっくるしいことは抜きにして、自由に遊びたいと思います☆