横浜2

そして…

ソロシンガー、足立紫帆さん…

あれ?

私、どこかでお見かけしたことある?

「二番目に言いたいことしか
人には言えない
一番言いたいことが
言えないもどかしさに耐えられないから
絵を描くのかもしれない
うたをうたうのかもしれない(星野富弘)」

と足立さんが朗読され、ゲド戦記を歌われた瞬間…

涙が出てしまいました。昨日まで、もがいていたこと。

うまくなりたいと常々思っているけど、一番にはやっぱり、うまい歌やいい声だけじゃない、心に響く歌が歌えるようになりたい。と話していたこと。

足立さんの歌から、ジンジンと伝わってきて、大好きになってしまいました。

一部が終わり…足立さんから声をかけてくださって…

なんと、私が養成所出たての、初めてのオペラ助演でご一緒した方だったのです。初めてオーディションで受けた、サントリーホールオペラ、ドンカルロ。もう8年以上前。

私はお小姓で、貴婦人役でいらっしゃいました。沢山の中で、美しさと優しい雰囲気で、とても印象に残っていた方で…お話しした事もない、名前も存じ上げずに…こんな再会!感動でした(≧∇≦)

二部には、ピアノ弾き語り「種を蒔く人」の朗読劇。
作詞作曲され、効果音もあり、ラジオドラマの公開録音のようで、本当に素敵…ライブでいきなりこんな試み…昨日自分が踏み出した事に元気を頂いたような気持ちにも…

三部は帰るつもりが、惹き込まれ…タイトルがわからないけど、印象的な弾き語りの曲から。民謡の高橋孝さんの飛び入りも素敵♪

谷山浩子さんのしっぽの気持ち、冬が来る前に。足立さんは、大好きな曲を無理なく選びながら、お客様を魅了してしまう力がありました。私がじんとしたのは、ラストワルツ。

大人の女性の艶っぽさや切なさが伝わってきて、涙…こういう曲を魅力的に歌われるなんて、本当に憧れでした…

伝わる歌。足立さんはまさに、その力の持ち主。お芝居も見てみたくなりました。

どんな一瞬でも、何年経っても、惹かれた方というのは覚えているものなんだな。
やっぱり、魅力や縁、て嘘じゃないんだな。

凄く不思議で、感動的な夜でした。