NEXT TO NORMAL

ずーっとお借りしていた、「NEXT TO NORMAL」という2009年トニー賞主演女優賞などを受賞したミュージカルのCDを聴きました☆

ごくありふれた幸せな家族。しかし、母親は実は精神を病んでいた…それは…

という、シリアスな内容。

RENTとスタッフが共通している部分もあるそうです〜音楽はロック色も強いし、今のジャズっぽい感じもする。
コードが不思議だったり。

特にコーラスの感じが私はツボですね。

ふるさときゃらばんの板津淳さんからお借りしたのですが、トニー賞の授賞式を見た時、本当に衝撃が体中走って、すぐ取り寄せたとおっしゃって、貸して下さいました。

音楽でだけは分からないので、YOU TUBEで見たいと思います。

主演の母親役のAlice Ripleyの演技…

全編を通じ、しかもロングランで、凄く大変な役だと思う。

私は、boy be…という作品で、息子を亡くす母親の役を頂きました。やっぱり精神を病んでしまう。

母親役は初でしたし、未体験なものなので、本当に手探りでした。

ただ、母親が子供に抱く感情はやっぱり特別なんだ、て事だけは実感しました。役を演じるというよりは擬似体験した感覚でした。

ある日稽古で、二回交通事故のシーンをやったら、立ち直れなくなった事があります。演出家に、戻ってこいと頬を叩かれました(笑)

→役の演じ方が偏っていたとは思うし、自己満足になっていたかもしれません。
でも、ある意味、そこを通過しないと私は演じられなかったり…Aliceさんの役、本当に大変だと思う

子供は、自分とは別人なんだけど、自分の中から生まれた、何とか守らないと、頼れるのは本体の自分だけなんだな、という切実な感覚。

悲しみと、罪悪感。なんで自分が代わりに生きているのかという疑問。

母親なら、精神を病む方が正常かもしれないかもしれないと思ったくらいでした。多少の差はあるにしろ。

こういうお芝居はあったと思うけれど、ミュージカルになってしまったのが、時代なのかなて思う。

鬱の時代。そして、家族が崩壊している時代に、家族愛を問い直す内容ですね。愛があるから、壊れていく事もあるのがもどかしいけれど、またお互いを見つめ直して向き合って、再生していく。

ニューヨークに行きたくなってしまった日でした。