空間ゼリー

すごかった〜

空間ゼリーの人達がやることは、やっぱりスゴい…

空間ゼリーとは、私が昨年の3月に客演させて頂いた、若手劇団です。私の周りにいない、日芸系出身の方達なので、新鮮です。(ふだん桐朋や昭和の方が多い)

若手だけど、本当に繊細かつ大胆で、相当レベル高しと思っておりますです。
(あ、ミュージカルではなく、完全ストレートな劇団です☆)


いつもは、坪田文さんという、スパイスの効いた素敵な脚本を書く作家さんがいらして、それがまた空間ゼリーの魅力。が、今回は敢えて、本を無くしたそうで\(☆o☆)/

ひとつのキャラクターになりきるだけで、本が完全にない…

毎回、どこにいくかわからない本番…

音響、照明も、みんなタイミングが決まってない…

イタリアの仮面劇や、昔の歌舞伎役者はやっていたことだと聞いたことはあります。でも、リアルに見たのは初めてです。即興とも違う。

ぶっちゃけ、試みるかどうかが問題ではなく、毎回が面白い見せ物かどうかが問題なんですよね。


で、私は、とても面白いと思いました。
だから、凄い、この人達と心底、思いました。


相当役が埋まってないと、絶対に対処できないだろう。
いかにストーリーを創りあうか作戦に陥ってない。
役者力、てやつですね。
ストーリーがどう、ていうより、いざまが面白いんです。
役者の仕事は何なのか、改めて考えました。

これはむしろ、音楽、ジャズのアドリブセッションに近いんじゃないかな。


でも、やっぱり世の中には優れた戯曲や楽譜(ストーリーやメロディー)の必要性はあると思う。エンターテイメントとして、多くの共感を得られるもの。毎回お届けする保証。ベストを再現するため。
だから、作家や作曲家は、絶対に必要だとは思います。

役者力がある人のもとに、優れた本や曲が来たら、作品て凄いものになるんだよな。


きっと、楽しいかもしれないけど、毎日同じくらい怖いだろうなあ。凄いチャレンジしてるな。と、明日からの4日間を思って帰りました。

お芝居好きな人は、絶対観た方がいいです。お芝居やっている人は、ちょっと凹むくらい、感じると思います。

「僕達だけで大丈夫!」
銀座MAKOTOシアター

空間ゼリーEse

企画 製作 劇団たいしゅう小説家