1Q84

本当に久しぶりに、昨日村上春樹を読みました。

夏、1Q84を、ある方に頂いて、ずっと読んでいなかった。

私は、どうしても、村上春樹の本は一気に読まないとダメなんです。途中やめると、読んでない時間も、生活がハルキ色に支配されてしまうので…

時間が無いと読みません。

昨日は久々に、何もやる気が起きず、意識を完全にリフレッシュしたくなりました。

吉本ばななの白河夜船と、ハゴロモを読んでも、まだ日常から抜け切れず、分厚い二冊を取り出したというわけ。

(ばななさんは、大好きですが、昨日はもっと強いものを求めたようです)

さすがにぐいぐい引き込まれました。
あっという間でした。

読んでいる間は電気のスイッチを消したみたいに、日常のことはすっかり忘れてしまいました。

それで完全というわけではないですが、最後は、読む前にあったモヤモヤが消えていました。

ただ、内容については、ちょっと尻切れな感じがしました。続編があるという噂も…今、なんとなくまだ、「で?」という感じです。

ある時期、初期の本から順番に読み進めたのをやめ、アンダーグラウンドあたりの本を読んでないので、読みたくなりました。

しかし、この本を下さったのは、父の部下の方で、一番売れて入手困難な時に下さったとのこと。

はたと、この本を読まれたのかなと思ってしまいました。

村上春樹の本は、もうブランド化して、とらやの羊羹のようにプレゼントになっているのか。

春樹好きの私は、頂けて単純に嬉しいですが、どんなに人気があっても、それだけで贈り物になってしまうのが、少し怖いです。

村上春樹は本来、一般的にやりとりする本というより、一歩踏み入れた作家のような気が私はするからです。

読まれていたら、逆に話してみたいなと思いました。