解禁☆

無事千秋楽終了致しました!
というわけで…

今まで、はっきりお話しできなかった役のお話☆

今回も、横浜バージョンに引き続き、ごぜという役でした。裏のお志乃さんと二人で旅する、盲目の三味線弾き。

裏のお志乃さんは、目明きで(少しだけ見える)私は全盲という設定。

昔、目が見えない女性が生きるには、あんまさんか、ごぜになるしか道は無かったそうです。

江戸末期まで全国的にいたのですが、明治に入ってからは、越後に集結、ラジオが普及するまで活躍したそうです。

目が見えない三味線弾き…その気持ち、わからない…前回は我流で弾いてしまったけど基本だけでも、正規の三味線を知る事から役をつかめたら…

と思って、お三味線を練習しました。(東銀座の先生はお師匠さんです)

バチを使って三本の糸をひきわけるのは至難の技で、まずは右手だけで三味線をもち、ひたすら三本をひきわける練習。

左手では勘どころを押さえて、音階を変える為、がっちり支えられないのです。

二人羽織のように、最初に先生が私の背中から覆いかぶさってくださって、構え方を叩きこんで下さいました。

そんな鮮やかに弾けるわけはないから、まず構えが様になるようにと。それに、構えや角度が良ければ、音はよくなる。

なるほど〜

勘所という言葉通り、音階のポイントは見て弾けません。ギターのように、均等に並んでいるわけではないので、感覚で覚えるしかない。

まさに、盲目の方が扱ってきた楽器なんだなと思いました。

相当みなさんうるさかったと思いますが(汗)すぐ勘所が狂うので、暇を見つけて弾かせて頂きました…

さらにお面を被る事となり、なかなか、勘所や糸に当たらず、目をつぶって稽古しました(笑)