式典

今日は、朝一回リハがあってだいぶ空いて、本番。

実質昨日から続いて楽日みたいな気持ちでいたら、とんでもない!

もう式典は、全く違う雰囲気でした。

理事長はじめ学長、ミドルテンプルの方、ご来賓の方のお話。オーケストラ演奏。そしてお芝居。

ぎっしり埋まった会場。厳かながら、そこにある熱気は、本当に半端ないものでした。

緊張というのとはまた違うのです。

出て行った瞬間、こみ上げるものがあり。まずい、これではのまれてしまう、と思いました。

あたたかいと同時に裏切れない空気。私よりずっと歴史を知っているお客様。

師匠が第一声を出されて、バトンを受け、吉岡君に渡した時、お二人が落ち着いて、途端にふっきれました。

客席との一体感。お客様が導いて下さって、舞台の空気がイキイキして、次々に展開していく。

ラストは一番の難関。歌です。

稽古を重ね、お客様が聞いて下さると感じていれば、緊張は喜びに変わり、柔らかい一体感が生まれるのだとわかってきました。

でもここはマックスの難しいシチュエーション。師匠の言葉に、心を完全に射られ、客席の感動もマックス。その中で、歌いきらなくてはいけない。

案の定…今日の空気圧は凄くて。その時思いました。

師匠の言葉を受けて、まず私ができるのは、歌い切ることなんだ。これしか、今私に出来る事がない。(台本上当たり前なんだけど)

ぐっと押さえて歌うのがマックスで、力が入ってしまいました…

あたたかい拍手を頂いた時は、本当にこれで終わってしまったのか、一瞬分からなくて。

舞台上には演奏のお2人や、お手伝いの4人、そして私達3人しかいない。

でも、裏にいたスタッフの方々は、実に120人近く。案内や別の方々を入れたら、ゆうに200人を超す方々がいて。本当に、それだけの方々の力があってこそなんだなあと思いました。