熱の謎

終わって、総合政策では同窓会をやっていて、お芝居の打ち上げと両方参加して、帰路につきました。

懐かしい友達に沢山逢えました。在学中から、今まで本当にお世話になっている事務の方にもお会いできました。

見にきてくれた父が、とっくの昔に帰って寝ていたのですが、起きてきました。

父はやっぱり中央大学の出身なのですが、母曰わく、式典の始めからずっと泣いていて、おかしかったと言いました。

「なんでかわかる?」と言われて首を傾げていると

「貧しかった大学が、こんなににぎにぎしい式典をやれるようになったんだと思ったんだ」

「中大は学費の安い私大で、苦学生が多かった。それが在学中に司法試験に受かる、それは死ぬほど勉強している。優秀を通り越してある意味、狂気の世界だ。

遊びを知らないで、屈折してるということもあったろう。でもゆとりがなかった。だからこそ、学生運動の拠点にもなった。

司法や公務員、公認会計士の道と違って、実業界には、なかなか先輩がいない時代もあった。地味な堅物と見られ、ある意味買いかぶられ、難しい事も黙々とやって、なんとか切り開いてきたんだ。
自分もだし、そういう人達が沢山来ていた気がする。

だから、華やかなものを見ただけで、嬉しかった。これは、その時代を生きてないと分からないよなあ」

これは、目からウロコでした。

私は、こんな大掛かりな式典をやれるなんて、やっぱり大学、て凄いなあとしか思っていなかったからです。