f植物園の巣穴

f植物園の巣穴という本を読みました。

梨木香歩さんの本で、沼地のある森を抜けてのあとに出た本。

植物園で働く男が巣穴に落ち、不思議な体験をする。

沼地〜では、台所のぬか床から人が出てくるところから、命の話になるのですが、植物園〜はさらに人間の体の不思議なところまで入り込んでいくお話で、面白かったです。

梨木さんは、西の魔女が死んだやりかさん、裏庭などが有名ですが、私はどちらかというと、からくりからくさとか、大人向けのものを多く読んでいます。

内面世界。その背景にある、豊かな自然が好きです。色合いや匂いが素敵。


本の装丁も癒やされます。
和とウィリアムモリスみたいな感じがミックスされた印象。

これから、沼地〜を書いていた時に並行して書いていたというエッセイ、ぐるりのことを読んでみようと思います。
→ぐるりのことは、映画とは全然違いますよ。