SOLITUDE 歌練

今日は黒ちゃんが入ってくれての歌練。

衣装についても話したりしながら、稽古しました。

なんだか、ふと落ち着く安心感があるのですが…
そうだ、歌チームはかなり稽古したんだったと思いました。

コミュニケーションもとれてる。色々たわいないこと話したり、のんびりたっぷり過ごした。

オールメンバーでバンドと明日は合わせます。

バンドメンバーは、忙しい中を集まってくれていて、なかなか最近稽古もタイトです。新曲がまだ固まってない部分があるので、明日いい効果が生まれて、みんながグルーヴするようになっていったらいいなあと思います。

そして当日、お客様とグルーヴすることが出来たら、最高なのです(*^o^*)

あたしは今、なんだかんだ言って、音楽的な要なんだと思います。すべては勇矢が鍵を握っているにしろ、ライブは音楽が主役です。とすると、歌も演奏もやってるのは私しかいない。しかも曲を作ってきた自分が転覆したら、路頭にみんなが迷う。

もちろん、みんなフォローしてくれるし、みんな私より上手な方々ですが、結局は要であることは間違いないのです。

という自覚が日々強くなってきています。バンドマスターみたいなことが今出来てないから、せめて演奏や歌で、お互いチームがひとつになるように伝えたい。
バンドより歌稽古が馴染みやすいのは、ミュージカル女優なんだから当たり前です。

最近、伴奏の仕事を再開して思うのは、一人で弾くのは易しいということなんです。楽です。だって、私の想像力でいいですからね。あとは、歌い手と直に向き合える。歌い手になった時も同じです。ピアニストさんと向き合った時、とても楽しいし、楽です。そして、歌い手には華がいる。

でも、同時に淋しいとも思う。

だって、ここでドラムがいたら、ベースがいたら、ギターがいたら、全然違うのに。音楽がカラフルになるのに。と。


力がないというのは、つまりは編曲の知識ということです。正直、メロディーはポンポン出てきますが、本来頭の中で鳴っているものは単音ではないんですね。ピアノ曲ばかりではない。それを具現化する力があれば、きっともっと自分の意見も出せるし、叩き台にしてコミュニケーションがとれる。

今は、内心なんか違うと思うと、不機嫌や疑問はあっても、メンバーで話し合いベストを模索するしかない。本当にありがたいし、きっと違う可能性が開くのでいいのかもしれないけど、やはりジレンマは感じます。

ピアノを弾きながら、色々な楽器を想像させるように弾くしか出来ないのです。というか、自然になっている。しかし、それを色々なミュージシャンが汲み取ってくれた時、弾く場所がなくなる。ピアノは新たな役割を担う。

というか、それが本来のピアノの役割かもしれない。

それは、私よりずっと上手なプロのピアニストが弾くべきかもしれない。

とか突き詰めていくと、じゃあ玄関からもう一度入り直して、しっかりやりましょうという世界。

このギリギリラインまで片足を突っ込んだわけで、凄い経験をさせてもらってると思います。

ただし、通して、私が持っている唯一の強みは、女優であるということです。バンドと歌い手を繋ぐ鍵はそこにあると思う。

最初に勇矢が、この企画は役を担う芝居のように参加して欲しいと言ってたのを、今頃思い出した。それは、セリフを言って、歌って、弾くからという、単純な表現方法のことだけじゃないんだと、今は分かります。

SOLITUDEは、そういうライブです。