対岸の永遠
てがみ座、対岸の永遠、千秋楽を観劇してきました☆
チラシがうねっててごめんなさい!
いやー。
ほんとに、贅沢で濃密でした。
アメリカに渡り、ついに故郷に帰ることのなかったロシアの詩人、ヨシフ・ブロツキーをモデルに、ロシアに残された娘との物語を軸に描かれた作品。
描かれた時代も、ソビエト連邦崩壊後のロシアということで、そんな前ではないけれども、あまりよく知らない部分でした。
突然訪れた自由の時代の混乱や、なくならない争い。
いったいどこまで遡れば、争いの決着はつくのか。そんなのキリがない。
時代は違えど、まさに訴えてくるものは、今。
私自身が、いまの時代に、ざわざわしています。
そこに、てがみ座さんはいつも、真正面から、演劇で挑んでくださる。
どんぴしゃり。なのです。
変なニュース見るよりずっとずっと、この時代を敏感に感じ取り、提示してくださってる気がします。しかも変なお説教とかでなくて。
最後、今回の作品は特に希望を感じられました。
人間は強い。やっぱり根源は愛なんだと思えた。
てがみ座さんは、同世代の方々が中心になっているカンパニーなので、完全に一方的にファンの立場ですが、いろんな意味で刺激を受けていて、追いかけています。
今回は、シアター風姿花伝という100人ほどの小劇場でして、役者さんの息遣いまで感じられる贅沢な舞台でした。
窓の明かりと、タバコの匂いがたまらなかった。
俳優さんの熱量も半端なかった。
たたずまいが本当に皆さん美しいし、生活感もありながらイヤらしくない。
特に石村みかさんのたたずまい、箱田暁史さんのセクシーさ、西田夏奈子さん、みやなおこさんのお芝居にはやられっぱなしでした。
1ヶ月公演。
千秋楽でも、満席で追加席も出て、当日券完売状態。
そりゃそうだよなー。
でも、もう一回見たかった!!