はじまりの音演劇祭、無事に終演しました☆
お礼が遅くなってしまい申し訳ありません!
はじまりの音演劇祭「月の上の夜」、25日に無事に千秋楽を迎え、幕を閉じることが出来ました。
本当にありがとうございました。
ご来場くださったお客様、御心かけてくださった皆様。スタッフ、キャストの皆様。
福島・東京、都市と地方を結ぶというコンセプトでしたが、福島では東京から、東京では福島から、実際駆けつけてくださった皆様はもちろん、沢山のあたたかな御心、ありがとうございます。
今回を皮切りに、沢山の新しい繋がりが生まれ、よくしてくださったことも、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
そして東京公演でコラボレーションくださった、キューポラ会、劇団カスカ・ダール、シーズプレイファクトリーの皆様、本当にありがとうございました☆
さらに、内輪になってしまいますが、私は客演の身でもあるので、改めて、今回ご縁を下さいました、はじまりの音の座組の皆さんに、心から感謝したいと思います。
劇団解散後、様々なご縁を頂いて舞台のお仕事は頂いておりましたが、2014年の秋に追突事故に遭って以来、今回のようなツアーもあるお仕事は控えさせて頂いておりました。
整骨院の先生などにも大変お世話になり、だいぶよくなってきたので、また挑戦してみたいと思っていた時、このオーディションのネット記事に出会いました。
私は無名ですし、実力や個性にも自信がありませんでした。
怪我の直前、中途半端だと指摘を受け、悩んだ時期もありました。
が、休養期間中、中途半端だから辞めるというのは、嫌だと思っていたのです。周りからどう見えようが、全力でぶつかり、それから考えても遅くはないと思っていました。
その時に、このオーディションに出会い、座組の皆さんのあたたかさ、ラフさ、志の高さに、感動しました。
まさか受かるとは思っていなかったのですが、そのオーディションが、ワークショップのように楽しくて、この中に入れたらどんなに素敵だろうと思いました。
受かった時は信じられなかったですが、選んでくださったことが本当に嬉しかったしありがたくて、とにかく出来ることからやっていこう、と、格闘が始まりました。
時子という、素晴らしい役との出会いも、夢が叶った瞬間は嬉しかったけれど、もう次の瞬間からは、完全に格闘でした。
時子と姫という二役、しかも少女、童女、老女、女、母、妻、様々な女性の部分を演じること。
東北で農業を営んできた女性の一生、東北人の人間性など、自分にない要素ばかりだった。
それは喜びであり、挑戦でした。
お稽古が始まると、渡辺えりさんの素晴らしい脚本、みなさんの演技力の高さ、お稽古の楽しさに、まさに夢のような時間が始まったと思いました。
そして、はじまりの音の皆さんの夢を実現しようとするチカラに本当に刺激を受けました。
衣裳や小道具も全て手作り。
福島へ毎月ワークショップに行かれて、その参加者の皆さんの劇団が生まれたり。クラウドファンディングで沢山動かれたり。
ラジオやテレビ出演されたり。
様々な方と交渉されたり。
みなさんは絶対に、投げ出さない。
絶対に妥協しない。
その姿を見ていたら、女優の仕事だけする立場として入った自分は、もうボロボロになっても、絶対やりきろうと覚悟を決めました。
未熟さを毎日毎日、痛感する日々で、本番の千秋楽まで、それは続きました。
けれど、このしつこい私を、あたたかく迎え入れてくださって、心から感謝しております。
演出の田邊さんには、スッポンみたいな女だと言われぽかんとしてしまい、意味を聞いたくらいです。(噛み付いたら離さないらしいので)笑
まさに、月のお話をスッポンが食らいついていった姿は、はたから見て本当に滑稽だったんじゃないかと思います。
でもラスト、どうしても分からなかったとき、月に答えがあったと思っています。
私は辛いことがあったとき、寂しいとき、嬉しいとき、何かにつけて、
この本に出会う前から、月を見る癖が昔からあったんです。
何があったか忘れてしまっても、その月の光や形は覚えていました。
そのことが、数々頂いてきたアドバイスと結びつき、なんとか千秋楽に向かうことができた。
それでも、未熟な点ばかりで、作家の渡辺えりさんはじめ、皆様にも本当に申し訳ない気持ちです。
ただ、やはり私が出来ることは、愚鈍でも演劇を続けること、この頂いた様々な繋がりを今後も大切にしていくことだと思っています。
今思えば、確かにかつて、あの指摘を受けた時の私は中途半端でした。
少しだけどその意味が分かった今は、もっともっと高めていきたいと思います。
初めての第一回なのに、福島と東京で、コラボレーションの演劇祭を実現してしまうなんて、本当に凄いことだと思います。
私たち客演組にも、配慮を怠らない姿勢が、本当に凄いと思いました。
私は、ステップスの繋がりや皆さんを誇りに思っていますが、もう負けないくらい、この皆さんを尊敬していて、仲間に入れていただけた喜びでいっぱいです。
はじまりの音の余韻に浸りながら、次は、
横山由和先生の
「終わり、そしてはじまり」のコンサートに出演させていただきます。この名前の不思議。
久々に恩師や仲間にお会いできる喜びもあります。
終わりとはじまり、というのは、真逆のようでつながっている。
その不思議に立ち会っている気が今、しています。
いつになっても、素敵な出会いは訪れる。そして、それは財産になる。
これからも、繋がりを大切に生きていきたい。
そう強く思います。
本当に本当にありがとうございました☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆
ちなみに、少しだけ音楽のお手伝いはさせて頂くことができました。
作曲は、渡辺演劇塾の塾生でもあられ、えりさんワールドもよく理解されていて、福島ご出身の洞口菜穂さんが作ってくださいました。
その素朴で繊細で、美しいメロディにどれだけヒントを頂いたことか。
私はラストの方で、草一郎さんというご主人と時子が踊るワルツのピアノを弾いています。
私は今回、自分の場合は、お芝居をやることが、音楽性を育ててくれると確信しました。なので、音楽の意味でも、本当に大きな学びを頂いて感謝しています。