病のはじまり

旅の病の原点は学生時代ですね。

当時、サークルで大阪弁の女の子を演じることになって、大阪に親戚のいる女友達に、無理やり一泊3日旅行に付き合ってもらったのです。

つまり、行き帰り高速バスで、ユースホステル一泊という、強硬スケジュール。

行く前、ネットで街歩き研究会なるサイトを発見。大阪を月何回か散歩してる団体。

早速アクセス。私は、中年以上の方の歩け歩けグループかなと思ったのです。
電話すると割と高い声で、気のいい大阪のおっちゃんという感じでした。これは大丈夫だ!

天王寺とか梅田とか、通天閣とかだいたい回って、いよいよお会いすることに!そしたら、どこにもおっちゃんがいない…?!

二人でパニクっていると、目の前に30代の太目の兄ちゃんが…「どうも」
しかもその方は、大学の行政学の先生だったのです…遊びつつ研究してたのか…

すみませんでした!と大笑いの後、早速だんじりの街やコリアタウンイカ焼き屋さんなど、大阪人も知らないような所に案内してくれました。えんま寺、幽霊寺など、マニアックな所にも連れて行っていただいた記憶があります。先生は、まさに遊び上手でした。

以後、私は散歩にはまり、何も決めずに小さな路地に入り込んでいく喜びに目覚めてしまいました。
本当に、彼女含め、色々な友達を巻き添えにしました。すみません。

一人旅に目覚めたのは、ずっとずっとあとのことです。