映画三昧

今日は、借りたビデオがたまっていて一気に見てます。

 天地創造の後半と薔薇の名前キリスト教の事を知りたかっただけなのですが、思った以上に二本とも大作でした。

天地創造は、聖書の話で、当初は、フェリーニ黒澤明など、名匠が各章を担当して創る予定が、宗教観の違いからジョンヒューストン一人が担当することになったそうです。

 ピーターオートゥールとか、エバガードナーとか凄い俳優ばっかり出ていて、中でも私はジョージCスコットという、イギリスの俳優に釘付けでした。

 ギリシア彫刻にしか見えない顔。アブラハム役だったんですが、息子イサクを生け贄にせよ、と神に言われ、刀を突き立てるシーン。よく、画家にも好まれて描かれる場面。どう表現するのかなと。狂気と愛情と迷いと。息のみましたね。

 聖書が遠い話ではなく、崇高でありつつ身近に感じられました。

 天に向かって神に問うシーンとかも、凄かったです。舞台さながら。やはりイギリスの俳優は凄いなと思いました。

 注目は、黛俊郎が音楽担当してるんです。題名の無い音楽会のおじ様です。
日本人として、1960年代当時、初らしいんですね。

 薔薇の名前は異端者をキーポイントに、信仰て何かまで踏み込んだミステリーでした。中世の修道院が舞台。これがね、本当に面白かったんですよ。

私は、テーマとして、異邦人や異端者に興味があります。しかも謎解き。

監督のドキュメンタリーもついてました。小道具や衣装は分かるけど、修道院から雪から雲から全部作ったらしい。
どんだけ〜と思いました。舞台以上に、映画ってギャンブルだなあと。

俳優集めにも、小さな舞台やキャバレー回って、無名の俳優を集めたらしい。主役はショーンコネリーですがね。75歳から俳優を始めたという方が、凄い威厳を持ってて。ベテラン俳優だと思いました。偶然にも、当初ジョンヒューストンが演じるはずだったらしい。

 その後キャメロットを見てます。ミュージカル映画は、どことなく平和ですな。にしても、めくるめく豪華な衣装に釘付け。中世の騎士や仮面舞踏会、女性の髪型とか、かなり参考になりそうです。