あがき

客演さんご紹介シリーズの前に、怒涛のスケジュールがあったので、落ち着いたらまたご紹介しますね
 
昨日は、千秋楽後の荷降ろし。そして、バンドリハーサルでした。
 
歌チームとバンドの全員揃う貴重な日。歌いながら、弾く。バンドで。という状況。
 
初めてでしたが、予期していましたが、完全にパンクしました。
 
私は、舞台人生で、絶対絶命だと思った瞬間は正直何度かあります。
 
まさに存在意義を失ってしまう。そういう感覚になる。
 
乗り越えた時は、確実に何か得るのだけど、保証はありません。死んだも同然の境地に立てた時しか乗り越えられません。
 
直面した瞬間は本当に目の前が真っ白になります。
 
という状況でした。正直。音楽の未知の領域に足突っ込んでるわけだから、なおさらなのはわかっていても、これはまずい。
 
こういう時ふしぎで、必ずヒントみたいなことがあるんです。
 
知り合いが、以前私が客演でお世話になったところに出ます、と伺って、ふと思い出したんです。
 
 
私は、稽古が本当に少ないのに、お給料頂いてソロのある役を演じることになり、しかしあたまから全く出来てない、という評価。あの時、泣かなかった。
 
答えは簡単です。
 
プライドとか責任とか、もうそういう次元ではなく。
泣く時間すらなかったんです。
 
そのかわり、ただひたすらやりました。あっけらかんと。
 
そして、いつしか分かった。
 
その人と話しながら、思い出し、さっさと寝て、今朝からずっと、色々な曲を聞きまくり、弾きまくりました。
 
だからといって、ドキドキは止まらん。
 
つまらないのではなく、みんなが怖いのではなく。
 
正解がない世界といいますが、必ずみんなの交わる一番いい点はあるんです。
それには、みんないいとこ持ち合わないと見つからない。私は到達する準備ができてなさすぎる。
 
見つけたい。という欲求が、ものすごい強くなってきてる。
 
 
深呼吸。
 
ちょうど夜は、ファルスシアターの飲み会で、久々に皆さんに会いました。
 
終演後、あまりに色々ありすぎて、久々な気がしたけれど、一気に時が戻った。いつまでも一緒に話してたかった。
 
ファルスの座組は、本当にみんな癒やされます。
 
泣く泣く帰りましたが、ドキドキは消えていました。
 
今、自分はきっと、五年かもっとくらいの経験をしてるのかもしれない。好きなことをやらせてもらって、悩めるなんて、贅沢なこと。落ちたら上がるしかないんだから、もう思いっきりあがこうと決めました。
 
それも楽しい。
 
好きなことはやりきらない限りは、自己満足だけで、見て頂ける何かにはなりません。
 
何かにしたい。しなきゃ。