おんがくのおしゃべり

まえ、ライブの挨拶に長野に伺った時に、どういう内容なのか聞かれました。

長い文章で説明しようとしたら、一言でと言われ、はたと考えました。キャッチフレーズですね。

中村君が色々考えて叩き台を作ってくれた時に、「いつしかそれはものがたり」、てフレーズが、いいね〜と残り、その前は空白で、また思考錯誤の末、この「おんがくのおしゃべり」て言葉になりました。

おしゃべり、て、ふつうなら、当たり前に言葉ですよね。

ピアノを弾いてると、欲求不満になって歌いたくなったり、しゃべりたくなったりしていました。が、実際は、ピアノでおしゃべりする事の深さに気づいてなかった。

今、やっと、ピアノで語れ始めた気がします。

おんがくのおしゃべり。

初めて作曲をしたのは、言葉に出来ない事が多すぎた時期でした。言葉は怖いと思っていた時期。

今も怖いです。歌は大好きだけど、どうしようもなくなってしまうと、歌えなくなる事があり、そういう時はピアノを弾きます。

なので、私は多分、作曲は仕事には出来ないと思います。


よく、小さい頃、ピアノの先生が「歌って、歌って」と言われました。

小さいので、本当に歌おうとしたら、
「ピアノで歌いなさい」と。何やらようわからん。

しかし、今女優になってみると分かります。

表現の根っこはおんなじだ。


ピアノ弾きになるからやめろと言われたときもあるし、自分も本当に嫌で弾かなかった時もあるが、今回はなかなか無い、皆さんの前で弾く機会です。

ピアニストのようには弾けないかもしれないけど、沢山おしゃべりしたいと思います。

言葉にならない事。