はしごの観劇

昨日は、はしごで観劇しました。
 
一本目はアガリスクエンターテイメント。ファルスシアターに客演されお世話になっていた、塩原俊之さんが出演されています。
 
塩原さんはアガリスクの看板俳優さん。
 
そしてなんと、私の大学サークルの後輩もオーディションで受かって、出演しているんです
 
こりゃ行くしかないでしょう!
 
 
ファルスは、勘違いの笑いなので、物語の前半は、状況説明が続く。それが時にはまどろっこしかったり、飽きてしまったりする。アガリスクは、そういう既存のやり方を色々壊して、試していると塩原さんが前に話してくれてたんです。
 
超理系の塩原さんは、笑いの型を色々分析してて、ひたすら面白さを追求してた…あたしは何も考えてないで、面白かったらよいじゃんみたいな人間だったので、びっくりしてました。
 
 
昨日は、ファミリーコンフューザーと、無縁バターの二本立て。ファミリー〜は、認知症の母を持ち、その事実を家族に隠そうと奔走する男のお話。しっかり物語があって、ある意味典型的なファルスをもとにして、やっぱり色々試すみたいなお話。
 
後輩も活躍してて嬉しかったです。なんてったって現役大学生ですからね。
 
二本目の無縁バターは、孤独死した男の部屋で、清掃員や取り立て屋、色々な人が集まって繰り広げられるお話。
 
このシチュエーションの選び方、物語の展開、本当にシュールだけど面白かったです。役者さんが面白くないと、きっと本当には面白くない作品なんだと思う。みんな役者力高しと思いました。
 
これ、テレビとかでやればいいのにと思ってしまったくらいでした。笑っていたけど、本当は残酷な内容だったり、ぎょっとするくらい怖かったりする。でもラストは観客に罪悪感を残すんじゃなく、笑いや救いを残す。
 
やられた感じでした(*^o^*)
 
 
二本目は、劇団820製作所の「つばめ/鳥を探す旅の終わり」。
 
これも学生時代からの旧友が出演するので伺ったのですが、劇団じたいは本当に初見。
 
すごい対照的でした。内面世界にがっつり挑んでくるお芝居。
 
友達は今、別の仕事をしていますが、もともと私が凄いなあと思って、お客として観ていた人です。なぜ今、その人に見にきてもらって、私がステージに立たせて頂いてるのか、不思議なくらい。
 
しかし5年ぶりに縁あって舞台に。
 
台詞がストンとお腹に落ちて、むしろ昔より深いお芝居をしてるんじゃないかと思ってしまった。やっぱり、凄い人でした。
 
悔しいような、嬉しいきもちでした。
 
毎日をどういう形でも素敵に生きる。それがシンプルに大切なんだなと教えてもらった気がする。