海辺のカフカ

今日は、山口恵利佳ちゃんと、さいたま芸術劇場へ。
 
多岐川装子さんが出演されている、海辺のカフカを観に行きました(*^o^*)
 
あの、村上春樹を、どう舞台でやるのか!!しかも蜷川幸雄演出で!!
 
海辺のカフカ、読んだけど忘れてしまっていた…
 
 
 
面白かったです。
 
 
ガハガハ笑う面白さではないです、染み入ってくる緊張感というのかな。
 
波の音と一緒に、体に入ってくる。
 
象徴的に雷が鳴る。静かに激しい舞台だった。
 
舞台を見ているんだけれど、自分と対話する時間をくれる、そういう舞台。
 
 
四時間弱ありましたが、1幕は長いと感じたけど、2幕はあっという間だった。
 
村上春樹は、結構読んだ時期がありましたが、IQ84の3から読んでないです…
 
(私はちなみに、国境の南、太陽の西が、一番強烈でした)
 
 
どちらかというと、湿地帯のような世界観を感じていた…今日見た世界は、もっと清潔感がある静謐な感じでした。
 
私、性と死の匂いを、村上作品に感じてきてたんですが、そういう精神世界を浮かび上がらせる、てやっぱりすごいなあと。
 
役者さんたちも、本当にみなさん、キャスティングからして、世界観を作るのにぴったりだったのではと思いました。
 
柳楽優弥さんのカフカは、本から出てきたみたいだった…カフカでした。
 
 
田中裕子さんは、とてもセクシーな女優さんだと思いました。柔らかく、でも大きく自由に空気を如何様にも変えていってしまう。
 
個人的に、長谷川博己さんがとりわけ印象に残りました。なんというか、すごく不思議な世界に、なんなくナチュラルに存在している。本を読んでかすかな記憶でも残っていた、性同一性障害の女性です。女性が演じてもありだと思うけど、自然に、女性の男性でした。
 
テレビでは拝見していましたけど、舞台で、また見たいなあと。
 
装子さんは、出てくる度に、さすが存在感でした。終わって、色んなお話を聞いたので、また見たいなあというくらいです。
 
 
さいたま芸術劇場は以前、装子さんに声かけて頂いて、ガラスの仮面で、声だけお世話になったり、公演前のライブでお世話になったりしたので、リハーサル室とか廊下とか、懐かしかった。二年前て、そんな前のことじゃないのに、ものすごい前に感じた。
 
あれ以来なんだ…。
 
あたし、本当に何も考えないで、わかってないで出入りしたり歌わせてもらったりしてた。
 
ここは開かれた劇場なんだよという装子さんの声に甘えさせて頂いて。
 
でも、また、来たいと思いました。
 
 
 
 
終わって、装子さんとえりかとサイゼリヤに行きました。
 
装子さんから沢山、舞台のお話を聞いたり、近況を話したり〜
 
楽しかったな〜〜