横浜物語〜薔薇物語2

さて、港に咲く紅白は薔薇ならぬ灯台です。赤灯台と白灯台
 
今も使われている赤灯台は、明治29年以来ということですが、現在白灯台は新しくされ、初代は氷川丸に移され、展示されているそうです。
 
港に入ってくるとき、右側を赤、左側を白と目印にするのですって。これは横浜に限らずです。赤白と塗り分けるのは、安全に港に入るために、白灯台の右側(赤灯台の左側)を通ればよいという目安にするため。雪が沢山積もる地域では、白一色では積雪により灯台が見えなくなるので、見やすくするために、赤白、あるいは黒白の横縞模様に塗っているところもあるそうです。ちなみに横浜の赤灯台の周りは釣りスポットになっているそうですよ。
 
出て行く者と待つ者の物語は、どの港にもあるものですが、スペインのファドから
 
3霧笛
 
さて、横浜のバラ。私は、横浜ローザという舞台を一昨年観劇しました。
 
毎夏、赤レンガ倉庫で、五大路子さんがされている一人芝居です。
 
ヨコハマメリーさんという娼婦をモデルに、様々な女性の物語を織り交ぜたお芝居でした。私は帰り道、晩年メリーさんがいらしたというGMビルに行ったのですが、地図もないのに、たどり着いてしまいました。
 
そして、ある時間になって、もう行きなさいと、また背中を押された感じがしました。気づいてみると、イセザキモールの中にある伊勢佐木町ブルースの歌碑の前にいました。まさに、ポツポツ灯りがともり始めた…
 
メリーさんの誇りと、細やかな気遣い。実際は2005年に亡くなられています。が、メリーさんがいらして下さった気がしました。怖くなかったです。むしろ、涙が出てきました。優しい方だったのだと思いました。
 
またメリーさんの映画の中で、メリーさんとやり合った芸者さんが出てくるのですが、この方も粋で、お座敷で、ハマの民謡、野毛山節を歌われるのです。
 
野毛は横浜の下町。
 
山手の港が見える丘(フランス山)と対をなす野毛山公園
 
関内駅前の吉田橋は、かつての関所であり、港側は関内、伊勢佐木町側は関外になります。
 
野毛山から見た、居留地の様子を歌った歌なのですね。
 
外国の玄関であり、文化を吸収し、またその外国を相手に生きてきた逞しい街、横浜。その女達の粋な姿を思って
 
4野毛山節〜伊勢佐木町ブルース
 
最後に、ご好意頂いて歌わせて頂きました。ミュージカルCATSから
 
5メモリー
 
 
今回は、もう客席の皆様の方がお詳しいのでは、と思うくらいでした。お話にも頷いて広げて下さいました。私は、皆さんに歌の世界観も含め教えて頂いた気がします。
 
なお、メリーさん特集にご興味がおありでしたら、一昨年ライブで取り上げましたので、ブログお読み頂ければ幸いです。(2010年8月19日→リンクできず申し訳ありません)
 
いつも来て頂いているお客様には、何度も聞いて頂いた物語や歌もあったと思いますが、お付き合い頂いてありがとうございました。来月は、またまた新しく挑戦していきます。
 
本当にありがとうございました(*^o^*)