横浜物語〜馬のお話2〜

2.私の回転木馬

さて、2010年に閉園した鶴見の競輪場、花月園

ここが実は、かつて一大レジャーランドだった遊園地なのです。

パリのフォンテンブロー遊園地に感動した、新橋の料亭「花月楼」の主人、平岡廣高が、子育て信仰の厚い鶴見の東福寺にもちかけ、土地を借用し、開園しました。名前は、料亭から名付けたそうです。

遊園地だけでなく、テニスコートダンスホール、ホテル、さらに少女歌劇までありました。

大正3年に開園した花月園は、第一次大戦の好景気を受けて人気になり、桜の季節には1日七万人の入場者数を誇りました。

しかし、関東大震災や不景気によって経営不振となり、終戦後は遊園地ではなく競輪場になりました。

それも、やはり不景気になり2010年に閉園しました。

大正時代、日本に花開いた文化の春の象徴のような花月園遊園地。

直接ミュージカル内容には関係ないのですが、遊園地で、昔を懐かしむシーンで、オーバーラップしたので選びました。

3.あなたはいない(シャボン玉とんだ宇宙までとんだより)