特技

こないだ、ふるあめりかに袖はぬらさじという玉三郎さんの舞台を録画して観ました。
 
玉三郎さんは大好きな方です。
 
いつもの美しい玉三郎さんも好きだけれど、市井の人を、笑いと涙で気さくに絶妙に演じる玉三郎さんに、ただただ脱帽しました。
 
なぜに、あんなに何でも出来るの…
 
という話をしたら、みけちゃんは、何でも出来るようになりたいの?と言われ…
 
何でもなんて、私は不器用で出来ないから、絶対に負けない何かを持ちたいと言ったのだが…
 
実は最近思うのは、特技や武器というのは、他が全然ダメでもこれだけは、ていうことじゃないんじゃないかと。よほど天才は別よ。
 
最低限というか、一通り当たり前ができて、更に特化してるということ。
 
もっともっと、お客様にお金をいただいてよいレベルというのを、自覚していなければと。理想はもちろん、高くですよ。
 
少なくともミュージカルの世界では、そうだと痛感する。
 
これなら行けるかもとか、好きだってものを、あくまでも自分の中のレベルの中だけで比べて、それに逃げたり固執したりしちゃいかん。
 
私は、音楽が小さい頃から好きだったけど、座って聴いてるのや、立ちんぼで表現することに違和感を感じて、ミュージカルに出会った時に、すごく嬉しかったんですよね。
 
楽になりました。
 
体を動かす、お芝居する、これは本当に。
 
その感動を、ずっと大切にしたいのだ。
 
きっとただ歌っていたら、今のようには出来ない。
 
ただピアノ弾いていたら、今のようには弾けない。
 
作曲なんか、絶対しなかったと思う。
 
だから、今、苦手だと思ってることこそを、武器にするのが目標です
 
きっとそしたら、絶対負けないものにしたいものが、勝ち負けというものを超えて、もっとキラキラしたものになる気がするのだ。
 
それは、技ではなく、人そのものの輝きになる。
 
…言葉にするのは簡単だけど、絶対そうなる(≧∇≦)