イースター展とターシャ

実は昨日、銀座に行きました。

お世話になっている女性が、教会のイースター展に出展されていたんです。

銀座の街に、静かな教会のアトリエがありました。

私はキリスト教徒ではないし、イースターというものも全然詳しくなかったのですが、その方の作品に、とても惹かれました。

キルティングの作品。優しい色合いで、明るい信仰心と夢がありました。

そのまま、銀座松屋に。

ずっと興味があった、ターシャ・テューダー展へ。

2008年に92歳で亡くなるまで、創作活動を続けた絵本作家。

子育てを終えたあと、長年の夢を叶え、長男に、山奥に1740年代風の家を建ててもらい、大好きな動物たちと手作りの暮らしをした。美しく広大な庭を一人で創っていた女性。

私は、お庭の番組をNHKでやっていたときは、正直、あまり興味はなかったんです。

でも、その優しい美しい絵を見たとき、すごく惹かれました。

実際、展示に行ってみて、

お家の中の様子、ターシャが使っていた家具、食器、レース編みの作品、レシピ、愛読していた本…

子供のころ、シルバニアファミリーや、ピーターラビットが大好きだった私にはたまらなかったです。

沢山の女性が訪れていて、どんな人生を歩んだか、書いてある文章がほとんど読めなかったんですが、、

最後に、ターシャの残した沢山の絵を見たとき。

本当に感動しました。

優しくて、夢があふれてました。

きっと頑なで、強いポリシーの持ち主ではあると思うし、いろいろ闘ってきたからこそ、自分の空間が必要で、ある意味、自分を守ってきたのかもしれないけれど。

その絵や暮らしには、その硬さが無かった。人生を楽しんで、心豊かに暮らしたのでしょう。

本当に癒され、憧れました。

でも、しっかり仕事をしてきた女性の芯がありました。孤独もあったでしょう。

だからこそ、多くの人に愛されるのかもしれません。単なる、少女趣味に訴えるものではなく。

最後に、カメラOKのターシャの庭があったので、パシャり。なかなか人混みを避けてたので、全体像は撮れなかったですが、、

前は、お庭にはあまり興味が無かった私ですが、怪我をして、変わりばえのない毎日を余儀なくされた時、実は一番、身近にあったお花の変化に癒されたんです。

母親が、植物が好きだったから、家には沢山の花があったんですね。高いお花は無いですけど。

植物が、私のカレンダーでした。

少しずつ、外出できるようになってからも、近所の何気ない風景に目が行くようになって。

今は、名所と言われる場所の景色だけでなく、何気ない場所に咲いているお花や、植物に惹かれるようになりました。

私は、今は自分の庭を創りたいというよりは、いろんな庭に出かけたい心境ですけれど、憧れの女性の一人になりました。

教会で見たキルティングも、このターシャの作品も、生活の中から生まれていた作品なのかなと思うと、豊かな女性になりたいな、と思いました。