ポワーヴルでのクリスマス


今日は、一足はやいですが、クリスマスディナーを家族で食べに行きました。


初めて、両親にご馳走するということを、しました。


今年は特に、むちうちなどで心配をかけてしまったので、、、






このブログをお読みいただいている方には重複になってしまいますが、、


お店は、実は私が5年くらい前まで、クリスマス時期、歌でお世話になっていた、家の近くのフランス田舎料理のお店、ポワーヴルです。









小さな頃から、ピアノの調律でお世話になっていた方がいました。


その方が、舞台も観に来てくださるようになりました。それで、あるとき、このお店をご紹介下さいました。


私は当時、歌のお仕事をやってみたいけれども、どうしていいか分からなかった。きっかけを探していました。


その方は、
「きっかけは、自分で作ればいいんですよ。たとえば、教えのお仕事ですね。もちろん勉強することは必要なのは、当たり前としてですね。始めたかったら、自分でチラシを作って、ポストに入れる。そういうところから、自分でどんどん動くことです。」
と仰いました。








私がこのお店にお伺いしましたら、クリスマスは静かに食べたい方が多いから、あまり大きな声で歌わず、ピアノも小さな音でお願いします、といわれました。


演奏時間に来て、さーっと抜ける。


マイクもなく、ピアニストもいない。


なにせ、お客様との境界線はありません。お店にピアノがある、そこで突然、演奏を始めるわけです。


弾き語りでも、音は大きくなってしまうため、消音ペダルを使ったり、とにかく、どうしていいか、1人でやるしかないので、試行錯誤。


それから四年、お願いして、ステップスの中村君とも一緒にやらせていただいたりして、だんだん、普通の歌のライブに近い形もさせていただけるようになりました。


毎回緊張しながらでしたが、お店の方もお客様も、あたたかく迎えてくださり、楽しみながら、本当に鍛えていただきました。


時々終わると、お食事をいただきました。
それが、もう本当に美味しかったんです。いつか、家族に食べてもらいたいなと思いました。


あれから、クリスマスの歌のお仕事は、様々な事情から残念ながらなくなってしまったのですが、ふと今年、あのお店に行ってみたいと思ったのです。


久々の店内は、相変わらず品が良く、落ち着いた素敵な雰囲気でした。前は演奏前なので、しっかり見られなかった店内ですが、改めて、くつろぎました。


そして、お料理はたまらなく美味しかった。両親が喜んでくれたのが、何よりでした。


そして、この角っこのピアノ。






たまらなかったです。


お店の方は、当時手作りして、お客様にお渡ししていたクリスマスカードを、大切にとっておいて下さいました。
泣きそうでした。


そして、また、ピアノの演奏の方がパフォーマンスされていました。緊張してるのかな?とか、いろいろ、失礼なのですが、なんだか身内のように感じてしまいました。


クリスマスソングはいいですね。いろんな思い出が蘇ります。そして、きっと今夜のことも、またいつか思い出すのでしょう。


クリスマスの演奏のときも、たくさんのお客様の大切な時間に立ち会うことができ、いろんなお話をお伺いしたこと、今でも宝物です。


帰りには、お店の若いパティシエ希望の女性が焼いてくれたクッキーを、プレゼントしてくれました。










実は調律の方は、ご紹介いただいたあと、初めてのライブにお席をご用意していたのに、なんと急逝されてしまったんです。


今でも、このお店にお伺いすると、初心を忘れないでね、と、その方が微笑んでくださっている気がします。


ありがとうございます。


そして、すべてのかたに、メリークリスマス☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆