コミュニケーション

今日は、職場で英語を使うお仕事の日でした。詳しくはお話できませんが、、


英語に限らず、様々な国の人が集まっていて、、まさにRainbowだった。


こんな時、私はどうしても、ジョンぬの事を思い出してしまうのです。


私に英語を教えてくれた、大学の恩師。

放課後は、学生を集めて英語劇のdirectorをしてくれた。


考えてみるに、それが、私が最初に演劇をやった入り口だったんですよね。


表向きは、語学を学ぶ為に演劇をやったんだけれど、


私は演劇に興味があったから、英語劇をやったという、非常に不純な動機です。


だから私にとって、英語と演劇は、とても近い場所にあるんです。


語学と演劇、音楽やダンス、料理。


みんな、コミュニケーションだな、て思います。


彼の授業も、とても面白かった。


日本語を一回使えば100円払わなければならず、その代わり彼も毎回、授業の最後に、英語のジョークをやってくれました。


実は彼の専門は、歌舞伎研究だったんです。


そして、本当は日本語ペラペラだったのです。それは、卒業してから初めて知ったのですが。


彼に、卒業して何年もして会ったのは、歌舞伎を上演していた国立劇場でした。

私も客席から出て来た時でした。


「Chie! Did you hear my voice? I called 高麗屋!」


本当に久しぶりなのに、ジョークを飛ばしまくってくれました。


彼は私よりも、日本に詳しいし愛してる!やられた!


私がその事をブログに書いた何年後かに、全く知らない方からコメントがありました。


ジョンブロウカリング先生が、亡くなられました。

どうか、お葬式に行ってくださいと。


私は、大学の友達や先生に連絡をとりまくった。

皆さんまだ知らなかった。


あっという間に衝撃が走って、みんなで早すぎるジョンぬの死を悼んだ。


その時、SNSのありがたい面と不思議さを知った。


 あれからまた、3年が経とうとしています。


不思議なことに、その3年で、英語を使わせていただくことが増えた気がします。


東京がオリンピックを誘致したからかもしれないけれど、、、


だから、このご縁をジョンぬに感謝と共に伝えたいです。


ジョンぬは、ガチガチで緊張している私に、大丈夫だよ!と声をかけてくれました。


家が遠くて、英語劇やれるか分からないけど参加していいですか?てジョンぬの部屋に行ったら、


全然大丈夫だよ!Welcome!


と、本当にあたたかく迎えてくれました。


あれが無ければ、私は演劇も英語も出来なかったかもしれません。


人が一番怖いのは、最初。心を開く時だと思うのです。


そのドアを、ちゃんとジョンぬが開けてくれたから今がある。


これは、言語以前の問題ですよね。


でも、英語って不思議だな、て思うんだけど、オープンマインドになれる気がします。


怖がらずに飛び込まないと使えないからかもしれない、、

必ずしも、英語がネイティヴじゃなくても使う人が多いのもあるでしょう。歴史的背景がどうであれ、やっぱりありがたい。


たどたどしかったとしても、


つたわった!


ていう喜びは、何ものにも代え難い。


これが、演劇や音楽、ダンスや料理にも感じることなんです。


本当は、いつも日本語を使ってる時に、忘れたくない感覚ですよね。


お仕事で使うなら、綺麗で正確な言葉を学ばねばとは思いますが、、


一番は、おもてなしと思いやりの心を持って、笑顔で飛び込んでみることなんだな、て思います