周防先生を偲ぶ会
昨日、昨年末に亡くなられた歌の恩師、周防聡幸先生を偲ぶ会がありました。
門下の方々や、ピアノの先生などが発起人となって、この会を企画してくださいました。
とても素敵な会で、発起人の皆さんに本当に感謝しております。
そして、改めて先生の凄さを実感しました。
賑やかな事が大好きだった先生。みんなドレスアップしてきて下さいね!と言われて向かうと、ホテルの広間には、沢山の方々。
結婚式場のような華やかさがありました。
大親友の方からのお話、
お若い頃から今に至るお写真を集めた動画上映。
横山先生のお話
有志からのパフォーマンスコーナー
お手紙
全員合唱などなど。
明るい笑い、あたたかさが溢れながら、涙が止まらない時間でした。
走馬灯のように、先生との様々が蘇り。
厳しくもユーモアと愛に溢れた言葉が、あのお声で聞こえてきた気がします。
懐かしい再会や新たな出会い。亡くなられてなお、先生からご縁を頂けたような不思議な場でもありました。
私は先生が亡くなられた時、本番でお伺いできていません。なので、全く実感がなかったんです。その事実を避けていたのもあったと思います。
が、今回、
先生は本当に亡くなられたんだ。
と思いました。
それは例えようない喪失感と悲しみでした。
でも同時に
ずーっと心の中で生き続けて下さってるんだな。
と思いました。
今回、ステップスの後輩の鈴木英恵ちゃんが声をかけてくれて、
千と千尋の神隠しの「いつも何度でも」を
ピアノ弾き語りでデュエットさせて頂きました。
はなちゃんが以前、ある方が歌われたこの曲に感動して、先生に届けるならぜひ!と思ったそうです。
その時、ありがたいことに、私の事を思い出してくれたそうで、声をかけてくれました。
私も不思議なご縁を感じて、2つ返事で引き受けました。
この日を前に偶然、その方の歌もお聞きする事もできました。大切な方が亡くなられ、何年もかかって、歌われたとのこと。
こんなに一曲を無心で練習したのは久々くらい 、何度も何度も、はなちゃんとスタジオで稽古しました。
はなちゃんやその方に、歌への思いを沢山教えて頂いて。
まるでその向こうに、周防先生がレッスン下さっているような不思議な期間でした。
本番も、ピアノに座った時、ふっとステップスのスタジオが蘇り、向こうから専用のソファーに座った周防先生が見てらっしゃる気がしたんです。先生!と思いました。
色々間違えたし、拙い部分もありましたが、、
それはまたこれからの課題。
また1つ、大切な歌との出会い、何よりも人とのご縁を先生から頂いた気がします。
私は歌は勿論ですが、長い間、ステップスの授業で、ピアノ伴奏やアシスタントとしても大変お世話になりました。
(近年、ご無沙汰してしまっていたのが、とても申し訳ない気持ちです)
なので、このスタイルでパフォーマンスさせて頂いたのも、不思議だなと思いました。はなちゃんから言われなければ、とても恐れ多かったですし、、、(弾き語り久々でしたが、やっぱりスリリングでした汗)
先生に久々、昨年お電話したことがあります。(それが最後になってしまったのが本当に悲しいのですが)
あんたは怒りが足りんのや。
芸術の神様は、怒っとる。
それを忘れるな。
と言われました。
その意味が、分かるようで分からなかった。
それが、皆さんの思いのこもった歌やお話を聞いているうちに、スッとわかった感覚がありました。
先生は生き続けていらっしゃる。これからも。
そう思いました。
先生、心から本当にありがとうございます。
頂いた沢山のことを胸に、人として、表現者として、強くしなやかに生きたいと思います。