SOLITUDE 上越2

そしていよいよライブ当日。朝、また海に散歩に行きました。

飛行機雲がいくつもあった。海の水は昼間と全然違って、冷たくて澄んでいて、底までよく見えた。

海は魚の鱗のようにキラキラと光っていた、て中村君の文章にあるんですが、本当にそういうふうに光っていました。海の底の砂も緩やかな波の形を作っていて。

ああ、そうなんだ〜本当に、私なんも知らんかったと思った。

また貝を拾ったら、穴があいてたので、ペンダントにしようと思います。


さて、前にも書きましたけど、最初のオリジナル曲のアゲイン、私は霧ヶ峰のイメージ、つまり草原だったんですね。

でも中村君は、この故郷の海なんだと言っていて、来てみて、そうだったのかと思った。

これは、海で遊んでた時は何も考えてなくて、ただパッパラパーと遊んでたんですが(笑)起きるちょっと前に、夢の中で歌詞が不思議と出てきました。

そのとき、なんか初めて言葉が浮き上がってきて


あ、

そうだったのか。


と思った。

理屈じゃなくて。


ものを創る、て事は正解はないし、出来たからって受け取る人に何万通り受け取って頂いていいものだけど、やっぱり原風景を知ることが出来たのは、全然違った。

不思議ですよね。海沿いの上越と、盆地の諏訪の湖や山が、曲を生む原動力になっているわけで。そして何よりも、人。ただの海や山じゃダメだったんですよ。

今回のSOLITUDEは、結局、この海を見ることなしには意味なかったんじゃないかと思うくらい大きかった。

あと私は実家なのでわからないんですが、ここを離れて東京にいるということの意味も、リアルに思いました。


中村君が言うには、冬の海だと言ってたから、きっとまだ違うのかもしんないけれど。


♪アゲイン


夜が溶ける
先行く背中まだ届かない
風が運んだ野良犬の遠吠え

胸に深くしまい込んだあの写真
赤く燃えてた幼い心

まだ着かない見えない
人はどこに還るの
月はかすみ消えてく
日は昇りまた始まる
恐れない

遠ざかるあの面影
いつまでもそのままでふるさと
もう前を向いて歩くよ

夜は終わる朝は来る
明日はきっと来る


本当の幸せ
なんで僕ら生きるの
木から落ちた赤い実
命尽きて土に還り
種をやどす

日は昇り僕は歩く

過去を悔やみ転んでもありのまま抱きしめて赦して

忘れやしないぬくもり
テトラポット
雪の温度
引き返せないさ

見果てぬ夢
ここにいる ここにいると吠えてる

もう前を向いて歩くよ
夜は終わる朝は来る
明日はきっと来る
そうさ