亜季への道5 幽霊さんたち

大月の日、なんとか茂樹の事が分かって、役の根っこがもらえた気がした。

その後、また色々な方と交流が進む。

W主演のもう1人、陽二役の沖田幸平君。

私は稽古前の夏に、別のワークショップでお会いしていた。

とても爽やかで、関西のノリつっこみの人だ。

が、私がこのファルスで再会して驚いたのは、沖田くんの激ヤセぶりだった。

もともと白かったけど、青い。

大丈夫かと思った。

が、理由はすぐわかった。

この人絶対、手を抜かない。いつでも全力なのだ。
並の人ならとっくに声を潰すか、身体を壊しているだろう。

そして人への気配りが半端ないのだ。

(私はそれでも、何度となく、身体を大切にしてねと言ってたと思う、、おかんか、、)

帰りの会では、いつも、締めの言葉を遠藤さんに要求されていた。

みんなそれを楽しみにしていた。

その誠実さが、陽二に滲み出ていたと思う。






悔しいのだが、そんな陽二と亜季は、目を合わせて絡むことはできない。

これは小屋入り後だけど、亜季の登場シーンに最初に出会うのは、陽二、二等兵、満ちるなのに。

目を見た事がなかった。

今度はぜひ、しっかり目を見て絡むお芝居をしたい。






そんな二等兵の仙石さん。

私の初ファルスの時の相棒は、仙石さんだったのだ。

私はシスターで、仙石さんは葬儀屋さんだった。

その時から、絶対的な信頼がある。

仙石さんのセリフはお腹に響く。
わかっていても、何度もホタ墓のセリフで泣いた。

今回、小道具とかもしっかり管理してくれて、毎回、重い荷物なのにいつも持ってきてくれた。

頭が下がる。








写真は
クミちゃんが撮ってくれたものを拝借しました。

この真ん中の満ちるさん。

永瀬まっぷちゃん。

まっぷちゃんは、初共演だ。

私の初ファルスで頂いたサリー役を、再再演の時に演じられていた方で、拝見していた。

満ちるが、しっかりと陽二に大切なことを指摘するところに、私はいつもドキッとした。
そこで物語が動いていく。

まっぷちゃんが言うと、そこに優しさが溢れるのだ。

裏では、制作面も沢山やってくれた。

劇団育ちの私は、何となく敏感には感じていたけれど、結局は負んぶに抱っこでした。

それは仙石さんもデラちゃんも、ジャンプさんも。

デラちゃんは衣裳を担当してくれていた。

これだけの人数の客演さんがいたら、劇団員は本当に大変だったと思います。

ありがとうございます泣