ゲキ

突然重いですが、昨日、林被告の死刑判決が出ましたね。

昔、大学の入学式で学部長に言われた言葉を思い出します。

君たちは、人を殺してはいけない、て思っているだろうが、逆に人を殺す文化もある。

それを知ってるか。本当にいけないのか、自分の頭で考えたことあるのか。そして、本当にいけないのか。なぜ君たちは、そう思ってるか。

そしたら突然、食ってかかった女の子がいました。

人を殺していいはずがないのに、なんてこと言うんだと。

私は、見ていることしかできないのんびり学生でした。

これからは、そういうことを学んでくれ。これが、私が君たちに送るゲキだと、渥美東洋先生は言ったのです。

これが本題(笑)

ゲキ、て演劇じゃないぞ。辞書で調べておきなさい。

その後、国語辞典と英英辞書と、世界地図をいつも持ち歩けと言われ、かなり身重な暮らしをしました。今では、遠い昔の事でございます。

先生は、私達が英語劇に夢中になったら、怒っていた…

東洋先生のこと、大好きだったのですが、私は何故かそのゲキだけは調べなかったんだよな。

だって、同じ気がしたんです。先生がうそくさかったて意味じゃありませんよ。

私は最近、悲しいけど人は本来、殺し合うもんなんだと思うようになった。憎しみ合ったり。これに気付いた時はショックでしたがね。生物だから、て意味だけじゃなくて。

だからこそ、愛し合うていう当たり前のようなことを、奇跡だと気づいてほしいと。気づこうよと。

当たり前のように見えて、最近なんだよね。人殺さなくても生活できるようになったの。文化ですよね。平和って。

でも、戦国時代には、ちゃんと敵同士にも義があったんだから、罪悪感のない殺人がある今は、もっと深刻です。

人を殺したらいけませんという法律がないとダメな社会は、本当は恥ずかしいことですよ。

私は林被告が犯人かどうかは分からない。私達に伝わってない情報がおそらくかなりある。

ただこんな立場じゃないけど、一つだけ切に思います。

本当にやったなら、娘さんに隠し通すのは違うと思う。

何が愛かは分からんけど、これはそう思う。

それこそ、他人の事情に首突っ込むな、だけどね。

私は、信じるとか、愛するとかの原点で歪んだら、全て歪むと思うから。取り返しつかないと思うから。