信頼

最近、ありがたいことに音楽でもお仕事を頂く機会があります。




私にとって、女優のお仕事が1番の目標で本来のスタンスですが、音楽も大切な夢なので、ありがたいです。

しかも、自分が長い間作業だと思っていたことをお仕事と認めて頂けることがあると、本当にありがたいなと感じる今日この頃です。


もともと、お金の話は苦手です。


1番はじめに伴奏のお仕事を頂いたのは研究生の時です。


お金を頂くことになり、ビクビクしていたところ

「ただでやる事は双方に良くない。きちんともらうことも大切なんだよ」

と恩師に言われました。


女優は、プロとしてやろうと思い、責任を持ってお金をいただくことに違和感はありません。


けれどピアノに関しては、私は音大出身でもありませんし、ピアニストではありません。なので、微妙な気持ちでいたのです。


が、確かに頂くと、非常にまた責任が重く感じられ、毎週毎回、もう死にものぐるいで練習していきました。


その後、ピアノ録音や、譜面を書く、ピアノを弾く、作曲する、編曲する、などなど、、


いろいろなシーンで色々な事をさせて頂きました。


それは、必ずしもお仕事ではなく、必要に迫られた作業だったり、時には辛く自分でも感じられるような事であったりもしました。(今となっては、それも含めて学びだったと思う)


どちらにしても、その場の方との交渉と信頼関係でやってきました。


しかし最近、自分で自分のお仕事の額を決めるというシーンがありました。


それは、フリーでお仕事を頂くのであれば、考えておくべき事だったんだなあと思ったし、そんな機会を頂くなんて、とてもありがたいと感じました。


普通は、先方がお決めになる事だと思いますから。


そして、やっぱり、こういった仕事は、なかなか額に変えることは難しい。


よく、絵がいくらで売れた、というお話がある。

それと同じようにも感じられます。正解などない。


とても難しいなあと感じました。


で、ふとお金って何なのだろうと考えてしまいました。

そして、もしかしたら、私が今感じる難しさは、本来は、すべてのことに通じるんじゃないかと思ったんです。


私はバスを降りる時、運転手さんに、ありがとうございますと言います。


バスに乗ってお金を払うのだから、運転手さんがありがとうをいう立場なんじゃないの?という考えもあるでしょう。


じゃ、バスに乗ってありがとうと言えば、運賃を払わなくていいのか?と言ったらそうじゃないでしょう。


みんな、生きているのです。

必死で生活しているのです。


お金とは、本当はお互いが気持ちよくある為に、存在するものだと思います。


信頼関係です。


額ではないんだと思う。


気持ちです。


本来、お金がなくたってあったって、一生懸命やります。変わりません。


でも、そこに感謝や、敬意があることが大切。感じられたら嬉しいわけですし。


気持ちがあれば、裁判にもならないし、お金を貸した返した云々の喧嘩にもならないのです。


ただ、そのためにも、あるべきところにあるように、お金があることが大切になるんだなと感じています。


だから、責任を持ってお仕事をしたいし、自覚を持って、これからは色々決めていきたいと思いました。


私は、お祭り騒ぎのようにお金が動き、そこに闇雲に人が群がるようなのは、嫌悪します。


お金持ちになりたいとも、そこまで思わない。


ただ、うやむやに、色々なことが消えていくのは違うと思うから。


いま、私はとてもありがたい環境でこのことを考えられていて、幸せです。


私自身にも、肝に銘じていきたいと思っています。