東京ハンバーグ KUDAN

今日は、ユーガットメールや、ひとこいちどりで共演した本多由佳ちゃんご出演の、東京ハンバーグ「KUDAN」観劇してきました。




予定が直前まで分からなくて、なんとか滑り込みセーフ!!

舞台は福島県浪江町

原発事故後も、被爆した牛を飼育し続ける希望の牧場。

人間の視点だけでなく、牛や動物の視点からも物語が展開。

被爆した中で生き続ける命、生まれくる命。

そして牛から人間の子、件(KUDAN)が生まれるというファンタジー

が、ニュースやドキュメントでは伝えることが出来ないであろう、核心を突いていて、迫ってきた気がしました。

命の尊厳について、考えさせられました。
とにかく、凄い舞台だった。

何が正しいとか、こうあるべき、とかではなくて、問題提起を投げかけてくる、矢のような舞台だったと思います。

私は、福島の方に昨年からお世話になり、色々なことを教えて頂きました。

私の方があたたかく迎えて頂き、大切な友人になって頂いたのです。

みなさん、穏やかで明るく、優しい方々ばかり。

けれど、眠れなくなるような、出口のないような不安や怒り、葛藤。

行き場の無い感情を抱えていらっしゃる事は、口に出されなくても感じます。

これからだって、私には計り知れないし、分かったなんて言えないと思います。でも、その中身を、今日垣間見せて頂いた気持ちがしました。

これは現地や福島ご出身の苦しんでいる方ではなく、震災の被害をあまり受けていない地域の人こそ沢山見て感じて頂けたらと思うような舞台でした。

ゆかちゃんは、その中でとても重要な役を演じていました。

あまり言うとネタバレになってしまうけれど、女性が命に対して持つ、救いの部分を担っていて、この重い作品の希望の一つになっていたと思います。

なんかまだ、ズーンと来てます。

偶然ですが、私が福島の方々と繋がった方法は、深いけれども、柔らかく穏やかなものでした。これからもきっと、私はそうやってお付き合いするとは思う。

でも、その心のうちにある、嵐のような感情と、向き合ってらっしゃる現実に思いを寄せる事が出来たのは、やはり良かったと思いました。

今日は久々に、月をじっくり見た気がします。