その4

私達はようは飢えてきました(笑)
四ッ谷方面に向かい歩きました。

今考えたら、あの頃の男の子は特盛りラーメンとか食べたかったはずですが…

私は、パスタ屋に連れて行ってしまって…

お洒落な感じで吹き抜け階段を下りていき、まず。

ドアがあるのに取ってがない。

と思ったのは私だけで(笑)

山本君は開けてくれて

入っていったら、

席が個室でカーテンをひかれ

「どうする?」

となり

「落ち着いたふりをしよう。慣れたふりをしよう。」ということになりました。

落ち着いた雰囲気なのに、落ち着かないのは、壁だと思ったら鏡で…個室なのに奥行きはいらないと思ってしまって…

お食事はお手軽価格で、特に飲むつもりがないのでお冷やを頼んだら、ワイングラスで出てきまして…

半分飲むと、すぐにワインボトルで継ぎ足しに来てくれて…

これはその…

カーテンが半分あいてて、ずっと見ていらっしゃるわけですね。店員さんが。

「このお水、一杯もし500円だったらどうしますか?二万くらいうちら飲みそうですけど。」

とか話しあっていたら、来たお食事は本当に美味しくて、まあ私達の心配はお水のことだけでした。

一応先輩だから、ここはと言ってお会計したら、お水はタダでした(笑)

今日一番の安心。まあ色々な意味で、伝説のお店となりました(笑)

二人は、若者とか、なんかそういう感じというよりは、ほのぼのした二人で、めったに多摩も出ないと話していました。
山本君は、私の高校時代の世界史の先生そっくりで、完全に私は、先生といる気分でした(失礼な意味ではなく)

私は学生時代から、よく色々遊んで出向いてましたが、基本的に学校にいました。学校って学生にとったら、一つの宇宙みたいだし、充実してる証拠ですね。

本当は、女の子の後輩を連れて行こうと思ったけれど、吉岡君が一人、大人の中でいつも緊張していたから、まあ一番仲がいい人と来たら、いいかなあと思ったわけでした。

私なんか頭が下がるくらい、人が見てないとこで働く、本当に気のつく子で、学部も違って単位もとれないのに、黒田ゼミに参加している姿に、黒田先生は、中大の質実剛健を見たそうです。

しかし、一見、少し疲れた草食系なので、権威的で一面的な見方をする人に、ギャフンと言わせたいなあ。と言う勝手な願いを持ちました。

こういうタイプは役者に向いていると実は私はある時から思ってましたが…彼は全く表に出るのは嫌いらしく興味はゼロだし、別で本人の夢を聞いた私は、それはそれで驚きましたので。

くれぐれも彼の進路を変えないよう、私は気をつけます(笑)

私自身も、また明日稽古に向けて、あと覗きと、それからそれから、やることが山のようにあるのでやります〜(汗)