Anniversary?〜宮崎麻美子さん2

1からの続き→


サプライズも、改めて色々な動画とかを見た。

クオリティの高いものもたくさんあった。

でも私は、不恰好でも、すごく一生懸命に思いを伝えたり、本人に気づかれないように、みんなで時間を作って稽古したりしているところに、特に感動した。

私も改めて、サプライズが大好きだと思った。

そして、人の喜ぶ姿が好きなんだな、て思ったら、麻美子さんのことも好きになった。

あと、麻美子はなんでお化粧を欠かさないのか?

確かに自分が可愛くなるのは楽しいけど、それだけじゃない。

隆司がいるからだ。

好きな人の前で綺麗でいたい。それって自然だ。

途中から、私は超絶美人じゃない、この等身大の自分でむしろいいじゃないかと思った。





最初は、イケメンな隆士君に何か言われてキュンとするなんて、悔しい、負けねえ!と思ってた笑

→完全におっさんが邪魔をしていたともいえる笑

これを、食事の時に撮ってー!と言われて撮った時、非常に腹が立ちました笑


やっぱイケメンだし、可愛いですよね…泣







私はちなみに、こんな、良い子の給食のような写真ですよ笑笑




まあよいのです!


でも、冗談はおいといて、隆士君が演じる隆司は自然体で、私からすると、イケメンというよりは、隆司でした。

麻美子さんのおかげで、素直になっていったことがたくさんある。

が、一番肝心なところで、麻美子さんは不器用なのだ。





嘘をつこうとしてたわけじゃない隆司のこと、不器用だけど優しいとわかっているくせに、
一つ許したり包んであげたりできない。
大好きなくせに素直になれない。

鈍感な部分にヤキモキして、ぶつけてしまう。


譲れない。

そして、おばちゃんやみんなに甘えてしまったりする。




そう、麻美子さんは隆司といい勝負で不器用なのである。

そこが、実は私は一番親近感を覚えた。

もう、最初の頃の遠い人物だとは思わなかった。























一方で、マイペースな私は、自分より人に興味のある麻美子さんに、沢山のものをもらった。

遠藤さんからの演出で、麻美子さんとして、お食事タイムに周りのお客様に話しかけることとなった。

稽古のとき、どれだけお客さんが話して下さるかは未知だった。

でも本番に入ってから、思った以上に、お客様が話して下さって、本当に嬉しかった。

中には、お客様の方からどんどん話しかけてくださる方もいた泣

☆ちなみに私は周りの方にまず、食べ比べの時など
「どうですか?」
「何飲まれてるんですか?」と話しかけてたらしく本当すみません、、、
→隆司に、どうですかお化けと言われていた…ひどい泣

そして、サプライズのシーン。

お客様に思わず話しかけてしまう!というのは、稽古場では自然に出来たのだけれども、

特にゲネプロのとき、私は身構えてしまった。

急に、やらなくては感が出てきてしまった。

これ、本番まずいじゃないか…

が、本番があけてからだんだん

お客様がサプライズして下さる!ということを、本当にありがたく感じるようになり、皆さんが味方に見えてきた。

完全に委ねるような感覚になっていった。

サプライズしてもらって、プロポーズされる。

それが毎回毎回。
不思議だった。

幸せというのは、貯金のように溜まっていくものなのだと思う。

もちろん毎回、新鮮に挑むのだけども、体の中に喜びが残っていて、毎日増えてゆく。

だから、やりやすくなっていく気がした。それでもまだ、気負いはあったかもしれない。

ある日、本当に、新婚の方にサプライズすることになった。

遠藤さんから、歌を歌ってくれませんか?と言って頂いて、恐れ多いのだが、終演後、虹の彼方にを歌わせて頂いた。サプライズ側に回ったことになる。




その時の空気感が忘れられない。

会場全体に、そのご夫婦を祝う気持ちが充満していた。

私はただ、その空気に包まれて歌えばよかったので、本当に歌いやすかった。

大切なのは、そこに、本当に幸せなご夫婦がいたこと。

そうなんです。幸せってのは作り出すものじゃなくて、そこにあって、溢れちゃうものなのだ。

私も、うまく歌おうとか全然考えてなかった。
ただ、こんな自分の歌をこんな大切な場で聞いて頂けて、私自身が嬉しかったしありがたかった。


幸せは伝染するのだ。

麻美子さんとして、何かやるのではなくて、そこに存在すればいい。

難しいけども、そういうことなんだな、て思った。

楽しもうと思った。

連日、満席近く沢山の方が来てくださる。しかも毎日毎回空気感が違う。

それが、純粋に喜びでもあり、皆さんとのセッションが楽しみでもあった。

麻美子さんへのハードルは沢山あったけど、本当に演じることができて、幸せだった。お客様、共演の皆様、お店の皆様、お食事。全てに助けられてできました。

私もやっぱり、女子だったんだなというのは、悔しいようなこそばゆい、でも凄く幸せな発見だった笑笑
素直に生きていこう笑笑

まだまだ、課題の多い俳優ですが、本当にみなさま、そして麻美子さん、ありがとうございました!!


☆ちなみに、ここまでテンション高いのは初めて見ましたと言われたり、マルノワと全然違いますがどちらが本当に近いですか?と言って頂いたりしましたが、自分でもよくわかりません笑笑


いっちーさんもですし、遠藤さんはじめ、演出家さんの魔法は凄いと思うばかりです。


ただ、自分の思いを言わない静かな役も多く頂くんですが、私は言いたい事バシバシ言う方なので、それは麻美子さんに近いかもしれません。

と、ちょっと真面目になりましたが、麻美子さんの背中を追いかけた記録でした☆