受胎告知
初雪の日
今井香さんの受胎告知。
モデルをさせて頂きました。
恐れ多くも3回目のマリアのモデルですが、
今回は本当に格闘しました。何度ギブアップしそうになったかしれません。。
今井さんも本当に格闘されていました。
どういう構図にしたらいいのか、天使はどう描いたらいいのか。
私も、一瞬に切り取れず、動画を何度も撮ったり、色々試しました。
でも今日、この絵を拝見した時に、深い感動に包まれました。
美しいだけにしたくなかった。
絵には生活感が必要なのだ。
運命を告げられることは、時には威圧的だ。
身籠もるということ。 処女であるということ。 このシーンに、マリアの恐れを描きたかった。
という、今井さんのお話。
変な話ですが
私はモデルの写真を撮って提出するときに
子宮を意識するようになりました。
すると何故だか、厳かでありつつも、セクシャルな気持ちにもなり、とても不思議な感覚に。
それまで、こんな感じじゃないかな、と外側から思っていたものとは違う感覚が、内側から湧き上がってきました。
最初は、信仰というイメージからか、神のお告げを受ける恐れ多さや、命を授かる喜びの方のみと思っていましたが
妊娠するということは
そもそも、きっと色々な思いを伴うものなのだという感覚
そこには恐れや戸惑いもある
それと並行して
やはりこれは神の子を授かる特別な瞬間でもあるのだなという
両方の思い。
あまり説明しすぎると、言葉が負けてしまう気がするので、見て頂けたら凄く嬉しいです。
普通、受胎告知は、天使とマリアが対峙していて、凄くマリアは従順で厳かな表情をしていることが多い。
でも、今井さんが描かれたかったことは、絵を見て、これだったのだと思いました。
天使には、顔がなく、存在が描かれている。
マリアは天使に背を向けている。
この構図は珍しいそうです。
マリアの内面にフォーカスしていて、私はとても、女性として共感しました。
絵にもキリスト教にも詳しくない私ですが
こうして新しい世界を教えて頂けて、本当に嬉しいです。
15日まで無料展示がご覧になれます。
ほかにも素敵な作品がたくさんです。