3.11 忘れない 〜箱根で迎えました

この春は舞台がないのと、目標があって、思い切ってお金を貯めようと、一ヶ月強の短い期間ですが、箱根のとある旅館に来ました。

(詳しくは伏せますが)

 

とはいえ3日間だけ、職場の関係でお休みになり、帰宅することにしました。


そこではたと、あ、3.11なのだと気づいた。無事に帰れるのか、家族に再会できるのか。


この日はなぜか、家にいる事が少ないので、不安になる。


あの日も電車に乗っていた。


今日は山中で、バスに乗った。駅伝の選手は、本当にここを走るのかと思うと、尊敬しかない、くねり道。


昨日の土砂降りのせいか、工事が行われ、一時的に渋滞。


自然災害は過去じゃない。

常に現在進行形なのだと思い知らされる。工事して下さる方がいるから、すぐに通れるのだ。


また被災された方は、今もその後の日々を生きられていることに変わりない。


つい、この日しか思い出さない自分を申し訳ないと思います。


でもせめて忘れずに、思いをかけたいと思います。


さて


仕事はハードですが、ダイナミックな自然と、親切で熱心な人々に癒されています。

そして、お食事とお湯が素晴らしい。


必死で働けば1日はあっというま。


同時に、今まで色々なものを、色々な方に頂いて生きてきて、それを活かしきれてるのだろうか。


生かされていること。

生きていること。


そんなことも、はたと思ったりする。


テレビも活字も見ず、ラジオも音楽も聞かない。ほぼ携帯も見ない。


すると不思議なことに


いろんな音が音楽に聞こえたり

物語に感じられたりする。


というか、物語に触れるより、現実が面白いし、音楽以前に、聞こえるそのものが音楽だ。

絵や写真にどう切り取っていいかわからんし、匂いや感触をどう表現したら良いだろう。


→病気だ(笑笑)


夜中に吹く風の音

叩きつけるような雨は

山の声のようだし


確かにふと日が差すと

山が笑っているようだ


夜、温泉からふいに、ヒューと聞こえてきた時は


本当にお湯が歌ってるのかと思った笑笑


調理場の笑い声

お客さんの話し声


丁寧に磨かれた机

一つ一つの盛り付け


リズミカルな包丁の音

従業員さんが朝一で入れて下さる

一杯の珈琲

天ぷらが揚がる音


山肌のすれすれを走って行く登山鉄道

どこも同じようで同じではない樹々の色


あげたらキリがない。


自然の美しさは想像を遥かに超えて圧倒的なので

感動と畏怖しかないが


人の仕事の美しさもまた

格別だと感じる。

そして笑顔は一番美しいもの。

幸せになる。


何をしていても

どう思いを込めてやるかが

本当に大切だなと感じる。


私も自分のやりたいこと

やれることが出来るよう


改めて努力していこう。

誇りを持って。


そして、人の気遣いを敏感に感じ取れるように。


もらった命、大切に生きよう、と改めて思うこの頃です。


いま感じている事を糧に、いずれ思い切り表現しようと思います。


こちらで

自主練できる時と場も持ちつつ


少しは美術館巡りもしたいなとも思っています。


というわけで


山の写真撮れてないので、登山鉄道(^^)